検索からこのサイトに来る人のアクセスデータを見ていると、「English Grammar in Use レベル」というキーワードで検されてくる人が結構多いです。
Grammar in Useシリーズは種類も多く、洋書ということもあり、少しはじめるにはハードルが高く、購入前に慎重になる人が多いのうなずけます。
この記事では、Grammar in Useシリーズの初級、中級、上級エディションが、どの程度の英語力の学習者を対象としているかというのを、具体的に示したいと思います。日本人にとっては英語力のスコアといば、TOEICや英検が真っ先に思い浮かぶ人が多いので、今回は、この2つのスコアを基準に書いてみます。
【初級】Essential Grammar in Use/Basic Grammar in Useのレベル
まずはじめに、初級編です。
Grammar in Useシリーズの初級編は、イギリス英語版とアメリカ英語版の2種類があります。
- イギリス英語版:English Grammar in Use
- アメリカ英語版:Basic Grammar in Use
この2つです。内容のクオリティは同じです。
▶English Grammar in Useのアメリカ版とイギリス版の違い
初級のレベルは、TOEICでいえば300~500点程度と考えて下さい。また英検でいえば4級~準2級。これらを目安にしてください。
ただ、あくまで目安ですので、実際に中身をみて自分の目で書かれている英文のレベルを確認した上で選んでください。
▶英語勉強の初心者は「Essential Grammar in Use」から入るのがおすすめ
【中級】English Grammar in Use/Grammar in Use Intermediateのレベル
次に中級編ですが、このエディションがGrammar in Useシリーズを代表するエディションとなります。まずは、この中級編を基準に考えて下さい。
中級編も初級編と同様、イギリス英語版とアメリカ英語版があります。
- イギリス英語版:English Grammar in Use
- アメリカ英語版:Grammar in Use Intermediate
中学英語レベルを問題なく読めて基本的な文法知識がある人は、まず中級から入ってOKです。TOEICで言えば500点以上。英検でいえば準2級以上となります。スコアの上限を指定していないのは、例えばTOEIC900点台の人でも、English Grammar in Useから学ぶことはたくさんあるからです。
ただ、初級編と同様に、まずはサンプルで中身をチェックしてから手に取るようにしてください。
▶English Grammar in Useの中身(PDF)とダウンロード
【上級】Advanced Grammar in Useのレベル
最後は上級です。
上級編はイギリス英語版の「Advanced Grammar in Use」しかありません。
上級編は、中級編が完璧にクリアできてから挑戦してください。中級編まででTOEIC900点、英検1級レベルの英語基礎力はついていると思います。逆にいえば、TOEIC900点、英検1級をクリアしている人もAdvanced Grammar in Useで学べば、さらに高い文法力を身につけることができます。
▶上級編「Advanced Grammar in Use」でさらに英語マスターに
上級編に進む場合は、1点だけ注意してください。
英語力の向上は、全ての力をバンラスよく向上させていくことが望ましいです。英文法だけに特化した勉強法はおすすめできません。上級編に進もうかと考えている人は、もし他のスピーキングやリスニングが劣っていると感じているなら、そちらの勉強に注力して下さい。中級編までで、文法力はそうとう鍛えられているハズですので。