English Grammar in Useは30年の時を経て、世界1500万部超の大ベストセラー英文法書にまで成長しました。そして、この成功のおかげで、Cambridge Universite Press(ケンブリッジ大学出版)の「in Useシリーズ」が確立されました。
出版元であるCambridge Universite Pressからはin Useシリーズとして、English Grammar in Use以外にもたくさんの派生エディションが出版されています。具体的には、単語、句動詞、コロケーションなどの参考書が出版されていて、やはりそれぞれ一定の高い評価を受けています。
もちろん、Grammar in Useシリーズほどではないですが、Grammar in Useの勉強するスタイルが気に入った人は、より自然な英語を目指して、これらのテキストも手にする人が多いです。
この記事では、これらの派生エディションを紹介します。それぞれ種類に応じて、以下のようにタイトルが「◯◯ in Use」になります。(Grammar in Useシリーズは文法書だったので「Grammar」だったわけです。)
- 単語 – Vocabulary in Use
- 句動詞 – Phrasal Verbs in Use
- コロケーション – Collocations in Use
Vocabulary in Use-使える単語力を身につけたい人に
こちらは、中級レベル(中の上)以上の人向けの単語テキストです。Vocabulary in Useシリーズは、その名の通り単語力を強化するためのテキストです。結構こまかくレベル分けされていますので、自分の目的やレベルに合った本で勉強することができます。
Vocabulary in Useシリーズも、Grammar in Useシリーズと同じでイラスト多く、そしてわかりやすい解説になっています。状況やイメージから単語を学べるように作られていますので、学習過程で日本語を介在させる必要がなく理想的な英語の勉強法が実現できます。
- 初級:English Vocabulary in Use Elementary with Answers and CD-ROM
- 中級:English Vocabulary in Use: Pre-intermediate and Intermediate with Answers and CD-ROM (Face2face)
- 上級:English Vocabulary in Use Advanced with CD-ROM: Vocabulary Reference and Practice
- ビジネス英語編:Business Vocabulary in Use: Intermediate with Answers and CD-ROM
- アカデミック英語編:Academic Vocabulary in Use Edition with Answers
それぞれ、Amazonの商品ページで中身がチェックできますので、ぜひ一度内容を確認して下さい。
Phrasal Verbs in Use-日常会話は句動詞が命
Phrasal Verbs(フレイザル・バーブ、句動詞)って何?という人が多いかもしれません。受験勉強でも少し習っているので、例を出されればわかる人は多いと思います。
Phrasal Verbsの例:
put on / find out / call off / put off / run away / take up / work out / run off / run out / look into など
要するに、簡単な動詞+前置詞で構成される表現のことです。学校でも習ったので知っているでしょうけれど、ほんの一部を丸暗記しただけだと思います。でも実は、これが英語の日常会話でも最も使われる表現なのです。
受験英語で習うようなお硬い単語や表現っていうのは、あまり普段のカジュアルな会話ではあまりでてきません。もちろんネイティブは、お受験用英単語も知っているのですが使わないのです。
日本語でも同じです。日常会話なんて簡単で短い使いやすい表現の連発ですよね。友達や家族との会話で「~について言及します」とか「遺憾です」とか使いません。例えが極端ですが、わかりやすく説明するとこういう感じなんです。
英語も同じで、普段は使いやすい(発音しやす)言葉で話しています。これが、Phrasal Verbsなんです。だから、ここをしっかり叩き込んでおかないと、ネイティブの会話は聞き取れないんですね。洋画のホームドラマとか見てると、こればっかりです。だいたい聞き取れない、意味がわからなくなる箇所ってPhrasal Verbsが使われている文なんです。
このPhrasal Verbsの重要性は、英語圏でしばらく住めばすぐに気付くのですが、日本で勉強しているだけだとなかなか意識づらいですね。
- 中級:English Phrasal Verbs in Use Intermediate (Professional English in Use)
- 上級:English Phrasal Verbs in Use: Advanced
Collocations in Use-より自然な英語を目指す人へ
英語の勉強というのは終わりがないのです。基礎ができれば、より自然な英語を話せるように努力しないといけません。いけないわけじゃないですけど、どうせならそう成りたいじゃないですか。
ナチュラルな英語表現を身につけるのに欠かせないのがCollocations(コロケーション)です。単語と単語の「よく使われる組み合わせ、自然な語のつながり」のことです。
日本にいる外国人でも、日本語でコミュニケーションを取るのは問題ないけど、会話の中で敬語とスラングが混じってくる人や、日本人から見たら「言ってることはわかるけどそうは言わないんだよ」という、おかなしな表現をする人もいます。これは、日本語のコロケーションがよく理解できないということになります。
英語で簡単な例をあげると、”do a mistake”とはいいません。意味は通じます。ネイティブも理解できます。でも、「ちょっと違うんだよなー」と心の中で思っています。”make a mistake”ですよね。
“strong rain”、”heavy wind”もいいません。”heavy rain”、”strong wind”が自然な表現です。これは文法ではなくて、「みんながよく使う表現」です。つまり、生の英語表現なのです。
ある程度、英語力の基礎を構築できたら、Collocationsを勉強してより「使える英語」を身につける意識を高めていったほうがいいですよ。上で挙げたPhrasal VerbsやCollocationsの知識は即戦力になりますから。
- 中級:English Collocations in Use Intermediate (Face2face S.)
- 上級:English Collocations in Use : Advanced
- 日本語:ケンブリッジ実用コロケーション 中級編