タイトルの通り、English Grammar in Use(イングリッシュ・グラマーインユース)を含むGrammar in Useシリーズには、「解答なし」バージョンがあります。
この本の醍醐味は大量の演習問題にあるので、解答がないと悲劇です。
このサイトにくる人を見てると、「English Grammar in Use 解答 どこ」みたいな検索キーワードでアクセスしてくる人がたまにいます。おそらく知らないうちに「解答なし」バージョンを買ってしまった人だと思います。
残念な結果になる前に、今から購入を考えている人のために説明しておきます。
なぜ「解答なし」バージョンがあるのか
English Grammar in Useは、海外では語学学校などの教育機関で教科書として使用されています。日本の本屋に並んでいるような独学向けのいわゆる「市販テキスト」とは少し違います。
要するに、先生が答えを持っているというパターンです。
授業があるので、生徒は解答はいりませんね。むしろ、生徒側に解答を持たせたくないケースもあるのです。
こういう使われ方もする本なので、答えなしバージョンがあります。
また、English Grammar in Useは英語学習者だけでなく、英語を教える教師も教え方を学ぶためにこの本を使います。ネイティブは演習問題をやる必要がないので、価格の安い答えなし版を買えばいいのです。
これが、「解答なし」バージョンがある理由です。
Amazonでは、解答あり/なしが混在されて販売されているので間違いやすいです。しかも「解答なし」の方が値段が安いので、ついつい選んでしまいます。
日本人が家で英語を勉強する場合は、まず解答なしバージョンは必要ないと思うので、購入する際は気をつけてください。
「解答なし」の例
一応、具体例をあげておきます。
解答がないエディションは、きちんと「Without Answers」って書いてあります。出版元の配慮でしょう。
Amazonでもこうやってでてきます。
ただ、僕のようにこのシリーズ本を見慣れた人はすぐわかりますが、この本をネットで探して買おうとする人のほとんどは、予備知識のないままこの画面に飛び込んでくるわけです。
本の色やカタチ、正式なタイトルも知らないわけです。「Without Answers」って書いてあっても、まず見過ごしますし、何のAnswersなのかもわからない。せめて日本語で【解答なし】って出てれば、様子が変だぞって気づくんですけどね。
ちなみに、解答あり版は「With Answers」と書いてあります。
(WithとWithoutの違いは説明不要かと思いますが、正反対の意味ですので気をつけて下さい。)
間違いやすい例を見てみましょう。
例えば、イギリス英語版の中級編「English Grammar in Use」でいえば、下の図の通り左が「解答あり」、右が「解答なし」。
同じく、イギリス英語版の初級編「Essential Grammar in Use」の場合。左が「解答あり」、右が「解答なし」。
この2つは、わかりやすいです。色が少し違いますから。
では次は、アメリカ英語版で見てみましょう。こちらも人気があるシリーズなので手にする人も多いです。
アメリカ英語版の中級編「Grammar in Use Intermediate」の「解答あり」が左、「解答なし」が右。
同じく、アメリカ英語版の初級編「Basic Grammar in Use」の「解答あり」が左、「解答なし」が右。
今度の2つは色分けがなくなりました。パッと見は気づかないですね。
上で説明したように、商品ページのタイトルをみて「With/Without Answers」を確認しないといけません。
ネットの情報で、よくみると「解答なし」バージョンに誘導しているケースもあるので、購入を考えている人は少し気をつけて下さい。
▶【どれがいいの!?】English Grammar in Useの種類と選び方